夜、家族が寝静まったあと、そっと勝手口から庭に出る。愛用のポーチを持って、煙草に火を点ける。終電の近づいた遠くの高架の電車の音が、疎らに響く。マンションの常夜灯と、近くのバーレストランと、私の煙草の火だけが灯る。見上げると月が輝く。毎日で…
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