Love’s diary

偏愛、寵愛、やっぱり最愛。

Don't Regret 2

前回は、ひとりの子を持つ母親として話したつもりです。思いがけず多くの方に読んでいただき、非常に嬉しく思います。ありがとうございました。

 

今回は、母親としてではなく、私自身の、やはり身勝手で、とても個人的な気持ちについて、書こうと思います。

 

署名活動自体は、恩返しの気持ちの他に、色々な偶然と出会いによってはじめたものですが、いざ、手続きをする際に(もちろん、スマートフォンから出来るのですが)実行のボタンを押す間際に手が震えてしまい、その時に駆け巡った気持ちをここに自身の備忘録としてまとめておきたいと思います。

 

今シーズン、東京エクセレンスというチームは、ホームゲームの一節二試合目に、ほぼ毎回のようにサイン会を行っていました。私はそういうイベントには不慣れだったので、最初に観に行った試合で行われたサイン会では、ただなんとなく、その日一番目に付いた選手から、応援の際に使う紙のボードにサインを頂いて、帰路に着きました。

 

家でそれを眺めながら、嬉しくて、曲げずに取っておきたいから保存しようかなぁ、と思っていたのを覚えています。

 

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観戦試合が敗戦だったことの悔しさに、2、3日よく眠れず、気になった結果、スポナビライブに加入して、アウェイの試合も観るようになります。その時には既に、自然と、サインをお願いした選手に注目して観ていました。

 

東京エクセレンスを応援することはもう心に決めていましたが、好きな選手は作らないつもりでした。NBAで、好きな選手ただひとりを追いかけ続けている私は、私の性格上の特性から、好きな選手を作って応援することは、たくさんの想いが溢れ過ぎて、苦しい思いもたくさんすることは分かりきっていたので、国内でそれをやることに対しては躊躇していたはずでした。

 

しかし、私の目はひたすらに1人を追いかけ続けます。感情を止めたり、抑えたりするのが私は不得意なので、内心、自分に戸惑いながらも、Twitter上でそれを零していました。

 

息子は練習にも真面目に参加し始めていたので、その翌月は、私1人で観戦に足を運びます。

 

次第にエクセレンスのやるバスケットボールを理解しながら、その選手…不躾ながら、今ここでは彼、としておきます、彼のプレーに心酔した私は、彼がTwitterを始めた際にフォローをしました。

 

私にとって、好きな選手への「好き」は当たり前ですが、恋愛感情の絡んだものではありません。前回で書いたように、私は子供のいるただのおばさんですし、愛している人は旦那ひとりです。ただ、ひたすら、私は彼のするバスケットボールが、とても好きになったのでした。

 

好きなチームに、好きになった選手が所属している時間が、とても貴重であることを私は(NBAでの経験で)知っています。それが永久に続くことはほんの一握りの可能性しかないことも既に分かっていました。ならば精一杯、限られた時間にこの幸運を楽しもうと、応援することにしました。

 

そしてもう一つ、幸運な出来事がありました。以前、一緒に食事をする機会のあった方がポッドキャストを始めていて、そのゲストに彼を呼ぶ際に、多くの質問を考えておきたいから、何かありませんか、と声をかけていただいたことです。質問は、私がポッドキャストに出るわけではなかったので思いつくまま、補助的に使うものと認識して送らせていただいたのですが、収録の際に、私からの質問がある、と言ってくださったのでした。

 

単なるいちファンである私からのとりとめもない質問に、彼は全て誠実に答えてくれました。彼は外国籍選手なので、英会話の出来ない私では到底聞くことのできない複雑な内容のものも、通訳してくれた方を介して伺うことができました。

 

初めてサインを頂いたときからですが、彼はファンサービスの際、とてもにこやかに優しく接してくれました。私からのたくさんの質問に答えてくれてありがとう。と、前日から何度も練習して言ったたどたどしい私の英語でも、耳を傾けてこちらこそ、と返してくれたのです。

 

しかも、その後から試合を観戦しに行くたびに、彼を見ている私の視線に気づくと、彼は会釈をしてくれるようになりました。

 

ますます、応援したくなっていきます。優しさにほんの少し触れて、ならない人は、いないのではないかな、と思ってしまいました。

 

SNSは基本的に、Twitterしかほぼ使っていない私は、たくさんの世界を覗いて、たくさんの方と知り合うことも厭わないので、アカウント自体をロックしていません。私の「好き」は知ろうと思えば、見られる環境にあります。

 

家庭があり、仕事があるので、私は都内以外でのアウェイへの観戦には実際足を運ぶことは出来ません。エクセレンスの試合を観戦に行く方をTwitterで見かけるたびに、よかったら、応援してくださいね、とお願いすることしかできません。

 

多くの方が、私なんかの声かけで、観戦したあとの報告をくれたり、素晴らしい写真を掲載していただきました。遠くで闘っている彼の写真も、たくさんたくさん、撮って見せてもらうことができました。嬉しくて嬉しくて、今でもその皆さんには感謝してやみません。

 

偶然の、幸運な出会いが多くありました。観戦中も、試合中も、試合後も、多くの楽しみが増えました。私が、一方的に騒いで喜んで好きを呟いているTwitterの数多の中で、彼はファンサービスの一環としてか、ほぼ毎回自分の名か、写っている画像にlikeを付けてくれるのは、今現在も、私の喜びのひとつです。

 

今シーズンは、シーズン途中のB2資格の件で、とても辛い出来事がありました。チームは勝敗面でも落ち込み、シーズン終盤の重苦しい雰囲気の中で、彼自身も不振に陥った時期もありました。

 

しかし、半年以上、毎試合見続けて、私は確信していました。彼はとても練習熱心で、朝となく晩となく、研鑽を積んでいることに気づきました。3人登録できるがたった1人で何試合もこなした時も懸命で、その後怪我をして欠場しても足を引きずって会場に来てベンチに座り、復帰した後も外国籍選手の制約の中で、限られたプレー時間の中で、常に勤勉にチームに尽くしていることに気づきました。

 

チームも、応援する側も、彼も、一番苦しかった時期は、大田区で行われたアースフレンズ東京Zとの一節だったと思います。その時も私は彼を見つめていましたが、いつものように笑って手を振ることはできなくて、私が着ていたTシャツの、彼のサインしてくれた部分を押さえることしか出来ませんでした。

 

その時、彼は小さく、でもしっかりと頷きました。瞳は強くて、光を失ってはいませんでした。

 

二連敗し、全員が真っ暗闇の中でもがいていました。その後のアウェイ戦で一勝するものの、彼自身も、まだ本調子ではありませんでした。

 

しかし、私はあの時の瞳を覚えていたし、いつでも彼を信じていました。4/29のホームの最終節一試合目で、チームは大声援の中で少しずつ以前のしぶとい闘い方を思い出し、彼もまた、何かを掴みかけているようでした。

 

4月30日のホーム最終戦は、私にとって、一生忘れられない試合になります。

 

前半は相手チームのバンビシャス奈良のペースを何とか止めるのに精一杯でしたが、後半は息を吹き返し、一進一退の攻防となります。4Q8分40秒で、エクセレンスは49-55とリードを許していました。

 

そこからの4分間は、今思い出しても、心が熱くなります。彼はその4分間で9得点と、2点につながるアウトレットパスを出しました。たくさん走り、難しい距離からのミドルも、混戦からの無理な体勢からのシュートも、当たりの来ていなかったスリーポイントも全て、決めました。チームとしては合計14点をあげ、63-61と逆転をし、結果、75-72で勝利します。私は涙が何をどうしても止まらなくて、たくさんの方に泣き顔を晒してしまいました。

 

彼はいつも、苦しい時に、必ず得点し流れをチームに繋ぎとめてくれる選手でした。ファウルゲームになる寸前まで、勝ちを諦めず気持ちでプレーすることのできる選手です。今シーズンずっと、ずっとそうでした。

 

これからも、きっとそうだと思います。真面目で、普段は控え目で、少しシャイで、とても紳士で、ファン全員に優しく、小さい子供達には更に優しく、強く勤勉で、献身的なバスケットボールを見せてくれる…私は彼を、ルークエヴァンス選手を、応援できて、とても幸せなシーズンでした。ありがとうと何度も伝えたのだけれど、言い足りないくらい、優しさを、素晴らしいバスケットボールを、見せてもらえました。

 

試合後、ファンクラブの特典で集合写真を撮っていただいたのですが、彼は何も言わなくても隣に来て屈んでくださり、私と並んでくれました。その時の写真は、私の宝物です。

 

そして、彼はポッドキャストのインタビューの中で、バスケットボールのキャリアを日本で終えたいと思っている、と話していました。

 

彼の思う人生を、彼自身が選んで、そして幸せに過ごしてほしい。私はそれだけでとても、とても嬉しいのです。

 

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Luke, I was happiest that I could cheer you up this season. I always love your basketball, no matter where you are. 

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