面倒な私達の簡単な生き方とは
どのジャンルにおいても、古参ファンと新規ファンは相容れないのでしょうか?
こんにちは。猛暑の中、皆さまご自愛されておりますでしょうか、ゆりあです。
今日はこの書き出しだけでもうんざりする話題にあえて触れてみようと思います。
今日は結論からです。
はっきり言ってどうでもいいです。仲良くしろって誰も言ってないので。変にわかり合おうとせずに、変に張り合わずに、大人らしく距離を置く。
そう思います。どのジャンルにおいても、ファンの「複雑なアタシの心の中」なんて、ほじくってもロクなことがありません。大抵自己嫌悪に陥るか、内省しすぎて臆病になるか、なんにせよファン活動にプラスになりそうにありません。
きっかけとなるブログをいくつか読んだのですけれど、Twitterで大変そうだと言っただけでブロックされたのでここにも引用はしません(笑)。
古参には古参なりの複雑な愛と思いをずっしりと、しんどさを抱えながら応援しているのだそうです。
また、それを読んで新規ファンのブログも書かれているのですが、お約束が如く対を成しているので、もちろん新規には新規のやるせなさと前から出会いたかったという悔やみを抱えながらしんどくても応援してるのだそう。
どちらも
※分かっていても嫌な気持ちになるのが止められない。
※古参は新規がファンとして認められるのが辛く、
※新規は古参の思い出エピソードを聞くたびに苦しい。
※どちらも理不尽な気持ちであること自体は分かっている。
※こんなにしんどいのにがんばってる私達なんです。
という感じでした。面倒だなという感想がまず思い浮かんだ私ですが、何人かにブロックされましたね。どうやらそれは強者側が能天気にマウンティングしていると思われたようです。
しんどいなら辞めりゃいいのに…
凄まじいまでの面倒臭さ。こんなにしんどくて可哀想なんですどうせド直球で応援している人には分からないこの気持ちなんですと「しんどい私」を出しておきながら、「…大変そうだね」と正直に感想を言ったらシャットダウンするこの強さ。強い人には分かんないですよねっ!と即時ブロックできるその度胸と胆力、ファン人生に活かせばいいのに。
ただ、この話はアイドルの話から派生した話題でした。アイドルのファンであることと、スポーツ選手のファンであることは、似ている部分や、参考にできるところ、気持ちがわかるところ、たくさんあると思います。が、全く同一視するのも、どうなのかな?と思うのです。
アイドルに関して何か抱いているわけではありません。どちらがどうとか、そういう下らない判断評価を下すつもりもありません。
ただ、独自の進化を辿るのかもしれないし、アイドルがこうだからスポーツ選手のファンもこうである、と断言するのは、私はやめたいと思います。
人はそんなに強くないよ。
そんな空リプが飛び交いそうですかね。
もちろん、そのくらい私も知っています。
ただ、そこそこ私にも色々ありました。
ここからは私の話をしましょう。
私は古参か?新規か?さて。どっちでもあり、どちらでもない。
私はBリーグ初年度からのベタベタなファンなので、それ以前からの方々から見れば永遠に(ツイートが生意気な)ご新規若造、最近の方々から見れば(ツイートがうるさい)古参ババア、でしょうね。
と言うわけなので
キャリアが豊富な方からは
「◯時代(◯年前)から知ってるお話」
「スタッフと仲の良い話」
「選手のご家族とのエピソード」
出会ったばかりの方からは
「年数が浅いからどうせ」
「あなたのようになりたいのになれない」
「狡い、秘密を教えろ」
などと誤解されるようなお言葉を頂いた経験はあります。もちろん怖かったですし、複雑な気持ちにもなりましたし、ファンには古くから誰かが決めた資格みたいなものがあって、どうやらそれを満たしていないのであろう自分が応援してはいけないのかな?もしくはただわかりやすく見える形で応援しているだけで、ずるいと言われるくらいなら消えてしまった方が楽なのでは?と思ったこともあったのですよ。
そんな簡単に強いフリが出来るようになるわけがないのです。それなりに嫌な思いをしたから、どちらにもなれないのならば、どうせ無理をするのならもっと僻まずに胸を張ることにしただけなのです。
だってふと、我に返ったのですよ。
クッソめんどくさい女だなこれ、って。
嫌なのですよね、40にもなってめんどくさい「女」するの。だって恋愛じゃないんですよ。単に応援してるだけなんです。
若い子はスタンスが少し違うのかな?わからないです。だから同じだとも思っていないし、わかったふりもしないですけれど、同じにしないで欲しいなとも思っていたりします。
だって単なるファンなのです。向こう側の世界から見たら、年期も見た目も年齢も大差ないですし、ポリシーなんか見えません。ただの「応援してくれたその1」「その2」「その…」でしかない。客観的に他の方々から見ても「ファンその1」でしかない。我々がどんなに複雑な気持ちを抱えようと、相互排除に躍起になろうと、ならなかろうと、永遠に私達は例えばアニメのモブ程度の存在でしかありません。
もちろんだからこそ純粋に応援できるのだと思うのです。特別な存在ではない、ただのファンだからできることが、たくさんあると思うのです。
なので私は、まっすぐ、できるだけまっすぐ、目立っても、理解されずとも、私は素直にただ、あなたのバスケットボールが好き!と叫んで生きていきたいと思います。
だって、見てるだけで日常の嫌なことがどうでもよくなる程、心が奪われることってありませんか?
大切にしたい時間がありませんか?
時間は有限で、私が観たいバスケは、今この現在、ここにしかないのです。
どんな季節も、何があっても、ふと思い出すのは、初めて魅かれた日のことです。
美しかった。
誰よりも一生懸命で、真面目だった。
だから観たいと思った。
それだけでした。
皆さんは初めて魅かれた時の気持ちを、覚えていますか。思い出したことはありますか。
他人を気にするのはやめたいのです。だって初めて観た日に、そんなこと、気にしていたでしょうか?
横を向いている暇があったら、まっすぐ前を見つめて、プレーを一分一秒でも目に焼き付けたい、と思うのです。
2018.07. ゆりあ